英検4級の難易度と小学生が合格するために必要な学習量
「英検4級って、うちの子にはまだ難しいかしら」「どれくらい勉強すれば合格できるの」――小学生のお子さんに英検4級の受験を検討されている保護者の方から、このような声をよく耳にします。英検4級は中学中級程度のレベルとされていますが、実際のところ小学生でも合格は可能なのでしょうか。
この記事では、英検4級の難易度を客観的なデータで解説するとともに、小学生が合格するために必要な学習量や効果的な学習法をご紹介します。お子さんの英語学習の目標設定にお役立てください。
英検4級の難易度を客観データで解説
まずは英検4級の難易度について、公式データや合格率といった客観的な情報から見ていきましょう。
英検4級の合格率と合格点
英検4級の合格率は約70%前後とされています。これは受験者の10人に7人が合格している計算になり、適切な準備をすれば十分に合格が狙える試験といえます。
合格に必要なスコアについては、リーディングとリスニングを合わせた満点が1000点満点で、合格ラインは622点程度です。つまり、約62%の正答率で合格できる計算になります。全問正解を目指す必要はなく、6割程度の得点を安定して取れる力をつけることが合格への近道といえるでしょう。
また、2024年度からは4級でも英検CSEスコアが導入されており、技能ごとのバランスも重視されるようになっています。単に問題数をこなすだけでなく、リーディング・リスニングの両方をバランスよく学習することが大切です。
英検4級のレベルは中学2年生程度
英検4級は中学中級程度、つまり中学2年生レベルとされています。具体的な学習範囲を見てみましょう。
【英検4級で出題される主な文法項目】
- 過去形(規則動詞・不規則動詞)
- 未来表現(will、be going to)
- 助動詞(can、must、shouldなど)
- 比較級・最上級
- 不定詞の基本的な用法
- 接続詞(when、because、ifなど)
- There is/are構文
必要な語彙数は約600〜1,300語です。英検5級が約300〜600語でしたので、5級の約2倍の語彙力が必要になります。日常生活でよく使われる基本的な単語や表現が中心ですが、小学校の英語の授業だけでカバーするのは難しい範囲といえます。
小学生合格者の実態データ
英検協会が公表しているデータによると、英検4級の受験者のうち小学生以下の割合は約20〜25%を占めています。つまり、4人に1人は小学生が受験しており、決して珍しいことではありません。
学年別に見ると、以下のような傾向があります。
- 小学1〜3年生:受験者は少数派だが、英語教室に長期間通っている子や帰国子女などが受験し、合格率は高め
- 小学4〜5年生:受験者が増え始める学年。英検5級合格後にステップアップとして受験するケースが多い
- 小学6年生:最も受験者が多い学年。中学入学前に4級取得を目指す子が多く、合格率も安定している
アクティメソッド逆瀬川校でも、小学4年生から6年生の生徒さんが英検4級に多数合格されています。例えば、小学5年生のAさんは通学開始から約1年で英検4級に合格、小学6年生のBくんは半年間の集中学習で合格を果たしました。適切な学習方法を取り入れることで、小学生でも十分に合格が目指せることがわかります。
英検5級との違いと難易度の差
英検4級と5級の違いを比較してみましょう。
| 項目 | 英検5級 | 英検4級 |
|---|---|---|
| レベル | 中学初級程度 | 中学中級程度 |
| 語彙数 | 約300〜600語 | 約600〜1,300語 |
| 試験時間 | 約50分 | 約65分 |
| リーディング問題数 | 25問 | 35問 |
| リスニング問題数 | 25問 | 30問 |
最も大きな違いは長文読解問題の登場です。5級では短い会話文や掲示文が中心でしたが、4級では100語程度の長文が複数出題されます。また、時制も5級の現在形・現在進行形に加えて、過去形や未来表現が加わるため、文法の理解がより深く求められます。
難易度の差としては、5級合格後に追加で50〜100時間程度の学習が必要といわれています。5級の学習で基礎ができている分、計画的に学習すればスムーズにステップアップできるでしょう。
小学生が英検4級に合格するために必要な学習量
では、実際に小学生が英検4級に合格するためには、どれくらいの学習量が必要なのでしょうか。
必要な単語数と学習時間の目安
前述のとおり、英検4級で必要な語彙数は約600〜1,300語です。すでに英検5級に合格しているお子さんであれば、追加で約600〜700語を覚える必要があります。
学習時間の目安としては、英語学習の経験がある小学生の場合、合計で約100時間の学習が必要とされています。これを学習期間に換算すると以下のようになります。
- 3ヶ月で合格を目指す場合:1日約70分(週7日)
- 6ヶ月で合格を目指す場合:1日約35分(週7日)
- 1年で合格を目指す場合:1日約15〜20分(週7日)
小学生の場合、学校の宿題や習い事もあるため、1日30〜40分程度を半年間継続するのが現実的なペースといえるでしょう。無理のないペースで毎日少しずつ学習を積み重ねることが、合格への近道です。
英会話教室だけでは不足する理由
「週1回英会話教室に通っているから、英検4級も大丈夫」と考える保護者の方もいらっしゃいますが、実は英会話教室だけでは英検4級対策としては不十分なケースが多いのです。
その理由は以下の3点です。
- リーディング対策が不足しがち:英会話教室は「話す・聞く」が中心で、長文読解や文法問題への対策が手薄になりやすい
- 語彙の定着が弱い:会話の中で単語に触れるだけでは、試験に必要な1,300語をカバーするのは難しい
- 試験形式への慣れが必要:英検特有の出題形式に慣れるには、過去問演習などの試験対策が不可欠
英会話教室でリスニング力や会話力を養いながら、自宅学習でリーディングや語彙力を強化する「会話+読み書き」のバランス学習が理想的です。特に、タイピングを活用した英語学習は、単語のスペルを確実に覚えられるため、リーディング対策に効果的といわれています。
学年別・英語経験別の学習期間
お子さんの学年や英語経験によって、必要な学習期間は変わってきます。
【小学3〜4年生・英検5級合格済みの場合】
- 学習期間:6ヶ月〜1年
- 1日の学習時間:20〜30分
- ポイント:文法の理解に時間をかけ、焦らずじっくり基礎を固める
【小学5〜6年生・英検5級合格済みの場合】
- 学習期間:3ヶ月〜6ヶ月
- 1日の学習時間:30〜40分
- ポイント:過去問演習を早めに取り入れ、試験形式に慣れる
【小学高学年・英語学習1年以上だが英検未受験の場合】
- 学習期間:6ヶ月〜1年
- 1日の学習時間:40〜60分
- ポイント:英検5級レベルの復習から始め、段階的にステップアップ
学年が上がるにつれて集中力や理解力が高まるため、短期間での合格も可能になります。ただし、どの学年でも毎日コツコツ継続することが最も重要です。
実際の合格者の学習量事例
アクティメソッド逆瀬川校で英検4級に合格した生徒さんの事例をご紹介します。
【事例1:小学5年生Cさんの場合】
- Before:英検5級合格後、英会話教室のみで学習。リスニングは得意だが文法が苦手
- 学習期間:6ヶ月間(1日30分のタイピング英語学習+週1回の教室レッスン)
- After:リーディング正答率68%、リスニング正答率75%で一発合格。タイピング学習で単語のスペルが正確に覚えられたことが勝因
【事例2:小学6年生Dくんの場合】
- Before:英語学習歴2年だが英検未受験。英語は好きだが長文読解に苦手意識
- 学習期間:4ヶ月間(1日40分の自宅学習+週2回の教室レッスン)
- After:過去問演習を2ヶ月前から開始し、試験形式に慣れたことで余裕を持って合格。中学入学前に自信をつけることができた
両者に共通しているのは、毎日少しずつでも継続したこと、そして苦手分野を早めに把握して対策したことです。
英検4級の試験内容と小学生が苦戦するポイント
次に、英検4級の具体的な試験内容と、小学生がつまずきやすいポイントを見ていきましょう。
リーディング問題の構成と難易度
英検4級のリーディングは35問・35分で構成されています。
【リーディング問題の内訳】
- 短文の語句空所補充:15問(単語・熟語・文法の知識を問う)
- 会話文の文空所補充:5問(会話の流れを理解し適切な応答を選ぶ)
- 長文の内容一致選択:15問(3〜4つの長文を読んで内容理解を問う)
小学生が特に苦戦するのは長文の内容一致選択です。100語前後の英文を読んで、内容に関する質問に答える必要があります。5級までは短い文章が中心でしたが、4級では段落構成のある長文が出題されるため、読解力が求められます。
対策としては、以下のポイントを意識しましょう。
- まず設問を読んで、何を問われているか把握する
- 本文を読む際、キーワードに注目する
- 全文を完璧に理解しようとせず、答えに必要な情報を探す
リスニング問題の特徴
英検4級のリスニングは30問・約30分で、2回音声が流れます。
【リスニング問題の内訳】
- 会話の応答文選択:10問(イラストを見ながら会話を聞き、適切な応答を選ぶ)
- 会話の内容一致選択:10問(会話を聞いて質問に答える)
- 文の内容一致選択:10問(短い説明文を聞いて質問に答える)
リスニングは2回音声が流れるため、比較的取り組みやすいパートです。ただし、1回目で全体の流れを把握し、2回目で細部を確認するという聞き方のコツをつかむ必要があります。
日頃から英語の音声に慣れておくことが大切です。英検の公式サイトでサンプル問題の音声が公開されているので、繰り返し聞いて耳を慣らしておくとよいでしょう。
小学生がつまずきやすい文法項目
英検4級で出題される文法の中で、小学生が特につまずきやすい項目は以下のとおりです。
【過去形の使い分け】
規則動詞の-ed形と不規則動詞の変化(go→went、see→sawなど)を正確に覚える必要があります。特に不規則動詞は丸暗記が必要なため、繰り返し練習が欠かせません。
【未来表現(will と be going to の違い)】
willは「〜するつもり」、be going toは「〜する予定」という微妙なニュアンスの違いがあります。文脈から適切な表現を選ぶ練習が必要です。
【助動詞の使い方】
can(〜できる)、must(〜しなければならない)、should(〜すべき)など、それぞれの意味と使い方を正確に理解しましょう。
【比較級・最上級】
tall→taller→tallestのような規則的な変化と、good→better→bestのような不規則変化の両方を覚える必要があります。
これらの文法項目は、例文を何度も音読することで自然に身につきます。単に文法ルールを暗記するのではなく、実際の文章の中で使えるようにしておくことが大切です。
スピーキングテストの対策
2024年度から、英検4級でもスピーキングテストが導入されています。ただし、このテストは合否判定には影響せず、スピーキング能力を測定するための参考情報として実施されるものです。
スピーキングテストは以下の流れで行われます。
- パソコンやスマートフォンで受験(自宅でも可能)
- 音声に従って英語で答える(約4分間)
- 問題は5問(音読1問、質問応答4問)
合否には影響しないとはいえ、英語を声に出して話す練習は、リスニング力の向上にもつながります。普段から音読練習を取り入れておくとよいでしょう。
効率的に英検4級合格を目指す学習法
それでは、小学生が効率よく英検4級合格を目指すための具体的な学習法をご紹介します。
タイピング×英語学習の効果
近年注目されているのが、タイピングを活用した英語学習です。手書きではなくタイピングで英単語を入力することで、以下のような効果が期待できます。
- スペルを正確に覚えられる:タイピングは一文字ずつ入力するため、単語のスペルが自然と身につく
- 記憶定着率が高い:視覚・聴覚・運動感覚を同時に使うため、脳の複数の領域が活性化し記憶に残りやすい
- 学習効率が上がる:タイピングの方が手書きより速いため、同じ時間でより多くの単語に触れられる
- 集中力が持続する:ゲーム感覚で取り組めるため、小学生でも飽きずに続けられる
ある研究によると、タイピング学習を取り入れた生徒は、従来の学習法と比べて単語の定着率が約1.5倍になったという報告もあります。特に英検対策のように多くの単語を覚える必要がある場合、タイピング学習は非常に効果的です。
アクティメソッド逆瀬川校では、独自のタイピングメソッドを英語学習に取り入れており、生徒さんたちが楽しみながら効率的に英語力を伸ばしています。
単語学習の進め方
英検4級に必要な約600〜1,300語を効率よく覚えるには、計画的な単語学習が欠かせません。
【おすすめの単語学習法】
1日20単語×2ヶ月で約1,200語
- 毎日新しい単語を20個覚える
- 前日までに覚えた単語を復習する時間も確保
- 週末は復習日として新しい単語は覚えない
覚え方のコツ
- 五感を使う:単語を見る・書く・声に出す・聞くを同時に行う
- 例文ごと覚える:単語だけでなく、使い方も一緒に覚える
- イメージと結びつける:単語の意味を絵や場面と関連付ける
- 反復する:忘れかけた頃に再度復習する(1日後、3日後、1週間後など)
また、市販の英検4級用単語帳を活用するのもおすすめです。「でる順パス単」や「キクタン英検4級」などは、頻出単語が効率よく学べるように構成されています。
過去問活用法と時期
過去問演習は、試験形式に慣れ、時間配分を身につけるために非常に重要です。
【過去問を始める時期】
受験の1〜2ヶ月前から過去問演習を始めるのが理想的です。あまり早すぎると基礎力が不十分で正答率が低くなり、モチベーションが下がってしまいます。逆に直前すぎると対策の時間が足りません。
【過去問の取り組み方】
- 本番と同じ時間で解く:タイマーを使って時間を計り、試験のペースをつかむ
- 間違えた問題を徹底復習:なぜ間違えたのか原因を分析し、同じミスを繰り返さない
- 最低3回分は解く:1回だけでは傾向がつかめないため、複数回分に取り組む
- 苦手分野を把握する:リーディングとリスニングのどちらが弱いか、文法のどの分野が苦手かを明確にする
英検協会の公式サイトでは、過去3回分の問題と解答が無料で公開されています。また、書店では過去問題集も販売されているので、活用してみましょう。
保護者がサポートできること
小学生の英検学習において、保護者のサポートは大きな力になります。以下のような関わり方がおすすめです。
【学習環境を整える】
- 毎日決まった時間に勉強する習慣をつける
- 静かで集中できる場所を用意する
- 学習に必要な教材や文房具を揃える
【励まし・褒める】
- 小さな進歩でも褒めてあげる(「今日も頑張ったね」「単語10個も覚えたんだ、すごいね」)
- 結果だけでなく努力を評価する
- 他の子と比較しない
【一緒に学習する】
- 単語カードでクイズを出し合う
- リスニング音声を一緒に聞く
- 英語で簡単な会話をしてみる
【無理をさせない】
- 疲れている日は勉強時間を短くする
- 嫌がる日は無理強いせず、気分転換を優先する
- 合格がゴールではなく、英語を楽しむことが大切だと伝える
保護者が焦ったり、プレッシャーをかけすぎたりすると、お子さんが英語嫌いになってしまうことがあります。「英検は英語学習の通過点であり、目的ではない」という視点を忘れずに、温かくサポートしてあげてください。
まとめ
この記事では、英検4級の難易度と小学生が合格するために必要な学習量について詳しく解説しました。重要なポイントは以下の3つです。
- 英検4級は適切な学習で小学生でも合格可能:合格率は約70%、必要な学習時間は約100時間が目安。毎日30〜40分の学習を半年間継続することで、無理なく合格を目指せます。
- バランスの取れた学習が重要:英会話教室での「聞く・話す」に加え、自宅学習で「読む・書く」を強化することが合格への近道です。特にタイピングを活用した学習は、単語の定着率が高く効果的です。
- 保護者のサポートが合格の鍵:学習環境を整え、励ましながら、無理のないペースで見守ることが大切です。英検はあくまで通過点であり、お子さんが英語を楽しむことが最も重要です。
英検4級合格は、お子さんの自信につながり、さらなる英語学習のモチベーションになります。まずは無理のない学習計画を立て、毎日少しずつ積み重ねていきましょう。
アクティメソッド逆瀬川校では、タイピング×英語学習の独自メソッドで、多くの小学生が英検合格を果たしています。お子さんの英語学習にお悩みの保護者の方は、ぜひ一度無料体験レッスンにお越しください。プロの講師が、お子さんに合った学習プランをご提案いたします。