英検4級に小学生が合格するための具体的な勉強法
「うちの子に英検4級を受けさせたいけれど、何から始めればいいのだろう」「英会話教室には通っているけれど、英検対策は別に必要なのかな」そんな悩みを抱えている保護者の方は多いのではないでしょうか。英検4級は中学中級程度のレベルとされており、小学生にとっては確かに挑戦的な試験です。しかし、適切な学習方法と計画的な準備があれば、小学生でも十分に合格を目指すことができます。この記事では、実際の合格事例を元に、小学生が英検4級に合格するための具体的な勉強法を詳しく解説していきます。
英検4級の試験内容と小学生に求められるレベル
まずは英検4級がどのような試験なのか、小学生にとってどの程度の難易度なのかを正確に理解しておきましょう。試験の全体像を把握することで、効果的な学習計画を立てることができます。
英検4級の出題範囲と問題構成
英検4級の試験は筆記試験とリスニング試験の2部構成になっています。筆記試験は35分間で、語句や文章の空所補充問題、会話文の空所補充問題、そして長文読解問題が出題されます。問題数は全部で35問です。
リスニング試験は約30分間で、会話の応答文選択問題、会話の内容一致選択問題、文の内容一致選択問題の3つのパートで構成されています。問題数は30問です。
出題される語彙数は約600-1,300語で、文法事項としては以下のような内容が含まれます
- 過去形や未来形などの時制
- 助動詞(can、must、shouldなど)
- 比較級・最上級
- 不定詞や動名詞の基本的な使い方
- 接続詞(because、when、ifなど)
2024年度からは問題数が減少し、より実用的なコミュニケーション能力を測る内容にリニューアルされています。これにより、丸暗記ではなく英語を使う力がより重視されるようになりました。
小学生が英検4級を受験する際の難易度
英検4級は公式には「中学中級程度」とされており、中学2年生レベルの英語力が求められます。小学生の場合、学校の授業だけでは十分な準備ができないことがほとんどです。
日本英語検定協会のデータによると、小学生の英検4級合格率は約70%前後と報告されています。中学生の合格率と比較するとやや低めですが、適切な準備をすれば十分に合格圏内に入れる数字と言えるでしょう。
小学生が特に苦戦しやすいポイントとしては、以下のような点が挙げられます
- 文法用語の理解:過去分詞や不定詞といった文法用語が難しい
- 長文読解のスピード:制限時間内に文章を読み切る力が必要
- 集中力の維持:合計1時間以上の試験時間に慣れていない
ただし、英会話教室に通っていたり、日常的に英語に触れている小学生であれば、リスニングパートでは比較的高得点を取りやすい傾向にあります。
合格に必要な学習時間の目安
小学生が英検4級に合格するために必要な学習時間は、現在の英語力によって大きく異なります。一般的な目安としては、以下のような期間が必要とされています。
| 現在の英語力 | 必要な学習期間 | 週の学習頻度 |
|---|---|---|
| 英検5級合格レベル | 3-4ヶ月 | 週3-4回 |
| 英会話教室1-2年経験 | 2-3ヶ月 | 週4-5回 |
| 基礎から始める場合 | 5-6ヶ月 | 週3-4回 |
重要なのは毎日コツコツ続けることです。1回の学習時間は15-30分程度でも構いませんが、週に最低3回は英語に触れる機会を作ることが合格への近道となります。
実際の合格事例を見ると、小学4年生で週4回・1回20分の学習を3ヶ月続けて合格したケースや、小学6年生で毎朝10分の単語学習と週末の過去問演習で2ヶ月半で合格したケースなどがあります。
英検4級合格に必要な4つの学習ステップ
ここからは、小学生が英検4級に合格するための具体的な学習ステップを解説していきます。この4つのステップを順番に進めることで、確実に力をつけることができます。
ステップ1 600-700語の単語習得法
英検4級で出題される単語は約600-1,300語ですが、まずは頻出の600-700語を確実に覚えることを目標にしましょう。小学生にとって効果的な単語学習法は、視覚と音声を組み合わせた学習です。
おすすめの学習方法は以下の通りです
- 絵カードを使った学習:単語と絵をセットで覚えることで記憶に定着しやすい
- 音声付き単語アプリの活用:通学時間や隙間時間に繰り返し聞く
- 単語ノートの作成:覚えにくい単語だけを書き出して見返す
ある小学5年生の例では、毎朝10個の新しい単語を絵と一緒に覚え、夜に復習するという方法で2ヶ月で600語をマスターしました。この時、日本語訳だけでなく例文も一緒に覚えることで、実際の問題でも正しく使えるようになったそうです。
特に重要なのは、名詞だけでなく動詞・形容詞・副詞もバランスよく覚えることです。英検4級では「walk」「run」などの基本動詞に加えて、「arrive」「appear」「prepare」といったやや難しい動詞も出題されます。
ステップ2 基礎文法の理解と定着
英検4級では、中学1-2年生で習う文法事項が出題されます。小学生にとって難しいのは、抽象的な文法用語の理解です。そのため、文法書を読むだけでなく、実際に文を作ってみることが効果的です。
特に重点的に学習すべき文法項目は以下の通りです
- 疑問文の作り方:do/does/didを使った疑問文、WH疑問文
- 助動詞:can、must、should、mayなどの使い分け
- 過去形と未来形:規則動詞・不規則動詞の変化、will/be going to
- 比較表現:比較級・最上級の作り方
文法学習のコツは、1つの文法項目を集中的に練習することです。例えば、助動詞の週を設けて、月曜はcan、火曜はmustというように曜日ごとに練習する方法が効果的です。
ある小学3年生は、文法を「英語のルール」として楽しく学ぶために、自分で例文を作るゲームをしていました。「I can play the piano.」「My brother can ride a bike.」といった身近な例文を10個作ることで、自然と文法が身についたそうです。
ステップ3 リスニング力の強化方法
英検4級のリスニング試験は全体の約45%を占めるため、リスニング対策は非常に重要です。小学生の場合、耳が柔軟なため、正しい発音を聞き取る力は意外と早く身につきます。
効果的なリスニング学習法は以下の通りです
- 精聴(集中して聞く):音声を聞いて、何を言っているか正確に理解する練習
- シャドーイング:音声の後に続いて同じように発音する
- ディクテーション:聞いた英文を書き取る(高学年向け)
単に音声を流し続ける「聞き流し」ではなく、1つの音声を繰り返し聞いて内容を理解することが重要です。英検4級の過去問音声を使って、最初は全体を通して聞き、2回目は問題を解き、3回目はスクリプトを見ながら確認するという3段階学習法が効果的です。
ある小学6年生の保護者は、車での移動中に必ず英検のリスニング音声を流していたそうです。最初は嫌がっていたお子さんも、2週間ほどで「これ聞き取れる」と喜ぶようになり、本番では満点近い点数を取ることができました。
ステップ4 過去問演習と時間配分
試験の1ヶ月前からは、本番形式の過去問演習を開始しましょう。過去問を解くことで、出題傾向や時間配分を体感できます。
過去問演習のポイントは以下の通りです
- 時間を計って解く:筆記35分、リスニング30分を守る
- 間違えた問題は必ず復習:なぜ間違えたのか理解する
- 苦手分野を特定:長文、文法、リスニングのどれが弱いか把握
小学生の場合、最初は時間内に解き終わらないことが多いです。しかし、3-4回過去問を解くうちに、問題のパターンに慣れて徐々にスピードアップできます。
時間配分の目安としては、筆記試験35分のうち、語句補充に15分、会話文に10分、長文読解に10分を使い、残り時間で見直しをするのが理想的です。
小学生におすすめの教材と学習ツール
英検4級対策には、お子さんのレベルや学習スタイルに合った教材選びが重要です。ここでは、小学生に特におすすめの教材を分野別に紹介します。
英検4級対応の単語帳3選
小学生が使いやすい単語帳の条件は、イラストが豊富で、音声がついていることです。以下の3冊は特に評判が良い教材です。
1. 旺文社「でる順パス単 英検4級」
英検対策の定番単語帳で、出題頻度順に単語が並んでいます。無料の音声アプリがついているため、通学時間などに聞くことができます。例文も豊富で、単語の使い方を理解しやすいのが特徴です。
2. 学研「小学生のための英検4級 合格単語1200」
小学生向けに作られた単語帳で、カラフルなイラストと大きな文字が特徴です。カテゴリー別(食べ物、動物、学校など)に単語が整理されているため、覚えやすいと評判です。
3. アルク「キクタン英検4級」
リズムに乗せて単語を覚える「チャンツ」方式の単語帳です。音楽のように楽しく覚えられるため、飽きっぽいお子さんにもおすすめです。1日の学習量が明確に区切られているのも使いやすいポイントです。
リスニング対策に効果的なアプリ
スマートフォンやタブレットを使った学習は、小学生にとって取り組みやすく、隙間時間を有効活用できます。
1. 英検公式「スタディギア for EIKEN」
日本英語検定協会が提供する公式アプリで、英検4級の全分野(単語・文法・リスニング・リーディング)を学習できます。無料版でも基本的な学習は可能ですが、有料版(プレミアム)では過去問演習も利用できます。
2. mikan「英検4級」
ゲーム感覚で単語学習ができるアプリです。1単語あたり数秒で回答するクイズ形式のため、集中力が続きやすく、小学生に人気があります。音声も自動再生されるため、発音も同時に学べます。
3. Duolingo
世界中で使われている語学学習アプリで、ゲーム要素が強く、毎日の学習習慣をつけるのに適しています。英検に特化しているわけではありませんが、基礎的な文法とリスニング力を楽しく鍛えられます。
過去問題集の選び方と使い方
英検対策の仕上げには、過去問題集が欠かせません。過去問を解くことで、本番の形式に慣れ、自分の弱点を把握できます。
旺文社「英検4級 過去6回全問題集」
最も人気のある過去問題集で、過去6回分の試験問題が収録されています。詳しい解説と音声CDがついており、自宅学習に最適です。別冊の解答・解説が取り外せるため、親子で一緒に学習する際にも便利です。
学研「英検4級をひとつひとつわかりやすく。」
過去問だけでなく、文法や長文読解のコツも丁寧に解説されている教材です。過去問に入る前の基礎固めに使うと効果的で、1ページごとに学習内容が区切られているため、小学生でも無理なく進められます。
過去問の効果的な使い方としては、最初は時間を気にせず丁寧に解き、2回目以降は時間を計って解くことをおすすめします。また、間違えた問題は必ずノートにまとめて、試験直前に見返すようにしましょう。
保護者がサポートできる学習習慣づくり
小学生が英検4級に合格するためには、保護者のサポートが非常に重要です。ここでは、ご家庭でできる効果的なサポート方法をご紹介します。
毎日10分の学習ルーティン作り
英語学習で最も大切なのは継続することです。長時間の学習を週に1回するよりも、短時間でも毎日続ける方が効果的です。
おすすめの学習ルーティンは以下の通りです
朝学習パターン(10-15分)
- 起床後すぐに単語カード10枚を確認
- 前日覚えた単語の復習テスト
- 短い英文を1つ音読
夜学習パターン(15-20分)
- リスニング音声を1-2問解く
- 文法問題を5問解く
- 間違えた問題の復習
ある小学4年生のご家庭では、朝食前の10分を「英語タイム」と決め、親子で一緒に単語クイズをする習慣をつけました。最初は嫌がることもありましたが、2週間続けるうちに自然と習慣化し、3ヶ月後には自主的に学習するようになったそうです。
ポイントは、学習する時間を毎日同じにすることです。人間の脳は習慣化しやすく、決まった時間に学習することで、自然と学習モードに切り替わるようになります。
モチベーション維持の工夫
小学生にとって、数ヶ月間モチベーションを保ち続けるのは簡単ではありません。そこで、以下のような工夫が効果的です。
1. 進捗を可視化する
カレンダーに学習した日をシールで埋めていく、単語を覚えた数をグラフにするなど、成長が目に見える形にすることが重要です。「今月は20日勉強できた」「先月より10個多く単語を覚えた」という達成感が次のやる気につながります。
2. 小さな目標を設定する
「英検4級に合格する」という大きな目標だけでなく、「今週は過去分詞を10個覚える」「今日はリスニング問題を3問解く」といった小さな目標を設定しましょう。小さな成功体験の積み重ねが、大きな自信につながります。
3. 合格後のご褒美を設定する
「合格したら○○を買ってあげる」「△△に行こう」といったご褒美を設定することも、モチベーション維持に効果的です。ただし、物質的なご褒美だけでなく、「家族みんなでお祝いする」といった経験型のご褒美も子どもにとっては大きな励みになります。
ある小学5年生は、合格したら家族で好きなレストランに行くという約束をしていました。試験当日まで「あと○日でレストランに行ける」と楽しみにしながら勉強を続け、見事合格を果たしたそうです。
英検対応スクールの活用メリット
家庭学習だけでは不安な場合は、英検対策に強い英語教室やオンライン学習サービスの活用も検討しましょう。
英検対応スクールのメリットは以下の通りです
- 計画的なカリキュラム:合格に必要な内容が体系的に学べる
- プロ講師の指導:つまずきやすいポイントを的確にサポート
- 仲間と学ぶ環境:同じ目標を持つ友達と切磋琢磨できる
- 定期的なテスト:自分の実力を客観的に把握できる
例えば、英語タイピング教室のアクティメソッドでは、タイピングを通じて英単語や英文を効率的に習得できるプログラムを提供しています。キーボードを見ずに高速でタイピングすることで、スペリングや単語の定着率が向上し、結果として英検対策にもつながります。
実際の受講生の事例では、小学4年生の男の子が週2回のレッスンを受けながら家庭学習も併用し、3ヶ月で英検4級に合格しました。保護者の方は「タイピング学習が楽しかったようで、嫌がらずに続けられた」と話しています。
また、別の小学3年生の女の子は、アクティメソッドで1年間学習した後に英検4級に挑戦し、一発で合格しました。保護者の方からは「タイピングで単語を何度も打つうちに自然と覚えていたようです。試験前の詰め込みがほとんど必要ありませんでした」という声をいただいています。
ただし、スクールに通うだけで合格できるわけではありません。スクールでの学習と家庭学習を組み合わせることが、最も効果的な学習法と言えるでしょう。
まとめ
この記事では、小学生が英検4級に合格するための具体的な勉強法について解説しました。重要なポイントは以下の4つです
- 試験内容を正確に理解する:英検4級は中学2年生レベルで、筆記とリスニングの2部構成。小学生でも3-6ヶ月の計画的学習で合格可能です。
- 4つのステップで学習を進める:単語習得、文法理解、リスニング強化、過去問演習の順に学習することで、確実に力がつきます。
- 適切な教材を選ぶ:小学生向けのイラスト豊富な単語帳、音声付きアプリ、過去問題集を活用しましょう。
- 保護者のサポートが鍵:毎日10分の学習習慣づくり、モチベーション維持の工夫、必要に応じてスクールの活用を検討しましょう。
英検4級は、小学生にとって決して簡単な試験ではありませんが、適切な方法で準備を進めれば十分に合格を目指せます。まずは単語学習から始めて、徐々に文法やリスニングの練習を積み重ねていきましょう。そして何より、お子さんが楽しく英語を学べる環境を整えてあげることが、合格への一番の近道です。保護者の方は焦らず、お子さんのペースに合わせて温かくサポートしてあげてください。合格の日を楽しみに、今日から一歩ずつ進んでいきましょう。