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小学3年生から始まる英語授業|学校だけで足りる?

「小学3年生から英語が必修化されたけれど、学校の授業だけで大丈夫かしら」そんな不安を抱えている保護者の方は多いのではないでしょうか。文部科学省の学習指導要領では小学3年生から「外国語活動」が始まりますが、実際の授業内容と、中学入学時に求められる英語力にはギャップがあるという声も聞かれます。この記事では、小学3年生の英語授業の実態と、学校以外の学習が必要かどうかを判断するための材料を、データと保護者の体験談を交えてお伝えします。

小学3年生の英語授業は何をするの?【学習指導要領ベース】

小学3年生から始まる英語授業は、正式には「外国語活動」と呼ばれています。まずは、文部科学省の学習指導要領に基づいた授業の内容を正確に理解しておきましょう。

年間35時間の「外国語活動」とは

小学3年生・4年生の英語学習は、年間35時間(週1コマ程度)の「外国語活動」として実施されます。これは正式な教科ではなく、あくまで「活動」という位置づけです。1コマは45分授業が基本ですから、年間で計算すると約1,575分、つまり26時間程度の学習時間になります。

文部科学省が定める外国語活動の目標は以下の通りです。

  • 外国語によるコミュニケーションにおける見方・考え方を働かせ、外国語による聞くこと、話すことの言語活動を通して、コミュニケーションを図る素地となる資質・能力を育成すること
  • 外国語を通して、言語や文化について体験的に理解を深めること
  • 日本語と外国語の音声の違いなどに気付くこと

つまり、小学3年生の段階では「英語に親しむ」「英語を楽しむ」ことが最大の目的とされています。

主な学習内容と到達レベル

小学3年生・4年生の外国語活動では、主に「聞く」と「話す」の2技能に焦点が当てられています。具体的な学習内容は以下のようなものです。

  • 挨拶や自己紹介の表現(Hello, My name is…など)
  • 数字、色、曜日、天気などの基本単語
  • 好きなもの・嫌いなものを伝える表現(I like… / I don’t like…)
  • 簡単な指示の聞き取り(Stand up, Sit downなど)
  • 英語の歌やチャンツ(リズムに合わせた発音練習)
  • アルファベットの大文字・小文字の認識

この段階では文字を書くことはほとんど求められません。また、文法的な説明もほぼ行われず、ゲームや歌、ALT(外国語指導助手)とのやり取りを通して、音声面から英語に触れることが中心となります。

到達レベルとしては、「英語の音に慣れる」「簡単な単語やフレーズを聞いて理解できる」「身近な話題について単語やフレーズで答えられる」程度が目安です。

使用教材と授業の進め方

多くの学校で使用されているのが、文部科学省が作成した「Let’s Try!」という教材です。これはカラフルなイラストが豊富で、子どもたちが視覚的に楽しめる構成になっています。

授業の典型的な流れは以下の通りです。

  • 挨拶と前回の復習(5分)
  • 歌やチャンツでウォームアップ(10分)
  • 新しい表現や単語の導入(15分)
  • ペア・グループでの活動やゲーム(10分)
  • 振り返りと次回の予告(5分)

授業は担任教師が中心となって進めますが、ALTが定期的に参加する学校も多いです。ただし、ALTの配置状況は自治体によって大きく異なり、毎回参加できる学校もあれば、月に1-2回程度の学校もあります。

成績はつく?評価方法について

小学3年生・4年生の外国語活動は正式な教科ではないため、数値による成績(評点)はつきません。通知表では、以下のような観点別の記述式評価が一般的です。

  • コミュニケーションへの関心・意欲・態度
  • 外国語への慣れ親しみ
  • 言語や文化についての気付き

評価は「よくできた」「できた」「もう少し」といった3段階や、文章による所見で記載されます。したがって、この段階でテストによる評価はほとんど行われません。子どもたちが英語に対して前向きな姿勢を持てるよう、楽しさを重視した活動が中心となっています。

ただし、5年生・6年生になると「外国語」という正式教科になり、成績がつくようになります。この点については次のセクションで詳しく見ていきましょう。

学校の英語授業だけでは不十分な3つの理由

ここまで小学3年生の英語授業の内容を見てきましたが、実は多くの教育専門家や保護者から「学校の授業だけでは不十分」という声が上がっています。その理由を、客観的なデータと実態をもとに解説します。

理由①:圧倒的に足りない学習時間

小学3年生・4年生の英語学習時間は年間35時間、小学5年生・6年生でも年間70時間です。小学校6年間の総学習時間を合計しても210時間程度にしかなりません。

これは諸外国と比較すると極めて少ない時間です。例えば以下のようなデータがあります。

小学校での英語学習時間
日本 210時間(6年間合計)
韓国 408時間(6年間合計)
中国 600時間以上(地域により異なる)

また、言語習得の研究では、日常会話レベルの英語力を身につけるには約2,000時間、学術的な英語力には約5,000時間必要とされています。学校の授業だけでは、この必要時間の10分の1程度にしか達しません。

さらに、週1回45分という学習頻度では、前回習った内容を忘れてしまうことも多く、知識の定着が難しいという課題もあります。

理由②:「読む・書く」学習は5年生から

小学3年生・4年生の外国語活動では、主に「聞く」「話す」の2技能に焦点が当てられていることは既にお伝えしました。「読む」「書く」の学習が本格化するのは5年生からの「外国語」科目です。

これは一見、段階的で理想的に思えるかもしれませんが、実は大きな問題があります。

  • 音声だけで学んだ内容は、文字と結びつけるのに時間がかかる
  • 5年生になって急に文字学習が始まると、ついていけない子どもが出る
  • 中学入学時には4技能すべてが求められるため、準備期間が短い

実際、多くの中学校では入学時点で「アルファベットの大文字・小文字が書ける」「簡単な単語が読める」ことを前提として授業が進みます。しかし、小学校での「読む・書く」学習時間は限られているため、この前提についていけない生徒も少なくありません。

文部科学省の調査でも、小学校で学んだ英語が中学校での学習にスムーズにつながっているかについては、課題があると指摘されています。

理由③:先生の指導スキルに差がある

小学校の英語授業は、基本的に担任教師が担当します。しかし、多くの小学校教師は英語教育の専門家ではありません。

文部科学省の調査によると、小学校教員のうち「英語の指導に自信がある」と答えた割合は約30%程度に留まっています。また、教員の英語力についても課題があり、英検準1級以上を持つ小学校教員は全体の約5%程度というデータもあります。

多くの学校ではこの課題を補うために、ALT(外国語指導助手)を配置していますが、その配置状況は自治体によって大きく異なります。

  • 毎回の授業にALTが参加できる学校
  • 月に1-2回程度しかALTが来ない学校
  • ALTがほとんど配置されていない学校

このように、学校や地域によって英語教育の質に大きな差が生まれているのが現状です。担任教師の英語力や指導経験、ALTの配置状況によって、子どもが受けられる英語教育の質が左右されてしまうという課題があります。

ある保護者の方は「うちの子の学校はALTが月1回しか来ないので、ほとんど担任の先生が英語の授業をしています。先生も一生懸命やってくださっているのですが、発音や表現に不安を感じることもあります」と話していました。

中学入学までに必要な英語力とは?【英検3級レベルを目指すべき理由】

学校の英語授業だけでは不十分かもしれないとなると、次に気になるのは「では、どの程度の英語力を目指せばいいのか」という点です。多くの教育専門家は、中学入学までに英検3級レベルの英語力を推奨しています。その理由を見ていきましょう。

中学英語で求められる前提知識

中学校の英語授業は、小学校での学習内容を前提として進められます。具体的には以下のような前提があります。

  • アルファベットの大文字・小文字が読み書きできる
  • 基本的な英単語(約600-700語)を知っている
  • 簡単な挨拶や自己紹介ができる
  • 簡単な英文を聞いて理解できる

しかし、実際には中学1年生の教科書は、この前提よりもさらに高いレベルで書かれていることが多いです。例えば、中学1年生の1学期で学ぶ内容には以下のようなものがあります。

  • be動詞(am, is, are)の使い分け
  • 一般動詞の肯定文・否定文・疑問文
  • 複数形のs
  • 疑問詞(what, who, when, where, why, how)

これらの文法事項を理解し、使いこなすには、小学校で学ぶ内容だけでは不十分です。実際、中学1年生の2学期以降、英語についていけなくなる生徒が増えるという報告もあります。

一方、英検3級レベル(中学卒業程度)の英語力があれば、中学英語の基礎はほぼカバーできます。そのため、小学生のうちに英検3級を目指すことで、中学英語にスムーズに対応できると言われています。

英検取得が受験で有利になるケース

英検などの資格を持っていると、中学受験や高校受験で有利になることがあります。具体的には以下のようなケースです。

  • 中学受験:英検3級以上で加点や優遇措置がある私立中学校が増えている
  • 高校受験:英検準2級以上で内申点に加点される都道府県がある
  • 大学受験:英検2級以上で英語試験が免除される大学もある

例えば、東京都の私立中学校の中には、英検3級取得者に対して入試で5-10点の加点を行う学校があります。また、一部の公立高校では、英検準2級以上を持っていると内申点に1-2点加算されるケースもあります。

さらに、英検は単なる資格取得以上の意味があります。

  • 明確な目標ができることで、学習のモチベーションが上がる
  • 合格することで自信がつき、英語学習が楽しくなる
  • 4技能(聞く・読む・話す・書く)をバランスよく学べる

このように、英検取得は受験対策だけでなく、子どもの英語学習全体にプラスの効果をもたらします。

保護者の声:「もっと早く始めれば」の後悔

実際に子どもを英語教室に通わせている保護者の方々からは、「もっと早く始めていれば」という声がよく聞かれます。いくつかの体験談をご紹介します。

Aさん(小学6年生の保護者)の体験談

「小学3年生のときは『学校の授業だけで十分かな』と思っていました。でも5年生になって英語が教科になり、テストで点数がつくようになると、うちの子は全然ついていけなくて。急いで英語教室に通わせ始めましたが、すでに苦手意識がついてしまっていて、克服するのに時間がかかりました。もっと早く、英語を楽しめる時期に始めていればよかったと後悔しています」

Bさん(中学1年生の保護者)の体験談

「うちの子は小学4年生から英語教室に通い始め、小学6年生で英検3級を取得しました。そのおかげで、中学に入ってからも英語の授業に余裕を持って取り組めています。周りの友達が『英語が難しい』と言っている中、うちの子は『英語は得意科目』と自信を持って言えるようになりました。早めに始めてよかったと思います」

これらの体験談から分かるのは、早い段階で英語に触れ、基礎を固めておくことの重要性です。特に、苦手意識がつく前に、楽しみながら英語を学べる環境を整えてあげることが、その後の英語学習に大きく影響します。

学校+αで英語力を伸ばす3つの選択肢

ここまでの内容を踏まえて、「学校以外でも英語学習をさせたい」と考える保護者の方も多いでしょう。最後に、学校外で英語力を伸ばす3つの主な選択肢について、それぞれのメリットと注意点を解説します。

①英会話教室:メリットと選び方

英会話教室は、ネイティブ講師や日本人講師との対面レッスンを通じて、主に「話す」「聞く」力を伸ばすことに特化しています。

メリット

  • ネイティブの発音に触れられる
  • 対面でのコミュニケーション力が身につく
  • グループレッスンで友達と一緒に楽しく学べる
  • 教室によっては英検対策も行っている

注意点

  • 月謝が比較的高額(月8,000-15,000円程度)
  • 送迎の時間と手間がかかる
  • 「読む」「書く」力は別途学習が必要な場合も
  • 講師やカリキュラムによって質に差がある

選び方のポイント

  • 体験レッスンで子どもとの相性を確認する
  • カリキュラムが体系的で、段階的に学べるか確認する
  • 英検などの資格取得サポートがあるか確認する
  • 振替制度や欠席時の対応を確認する

代表的な英会話教室としては、ベルリッツキッズ、シェーン英会話、ECCジュニアなどがあります。それぞれ特色があるので、複数の教室を比較検討することをおすすめします。

②オンライン英会話:続けやすさと注意点

オンライン英会話は、インターネットを通じて外国人講師とマンツーマンレッスンを受けるサービスです。近年、小学生向けのオンライン英会話も充実してきています。

メリット

  • 料金が安い(月3,000-6,000円程度)
  • 送迎不要で、自宅で受講できる
  • マンツーマンで発話量が多い
  • 早朝や夜間など、時間の融通が利く
  • 講師を選べるサービスも多い

注意点

  • 子ども一人で受講するのが難しい場合、保護者のサポートが必要
  • 通信環境によってレッスンの質が左右される
  • カリキュラムが体系的でない場合、何を学んでいるか分かりにくい
  • 「読む」「書く」力は別途学習が必要
  • 講師の質にばらつきがある

選び方のポイント

  • 子ども専門または子ども向けコースがあるサービスを選ぶ
  • 無料体験を複数受けて比較する
  • カリキュラムや教材が充実しているか確認する
  • 予約の取りやすさを確認する

代表的なサービスとしては、リップルキッズパーク、ハッチリンクジュニア、Kimini英会話などがあります。低価格で始めやすいのが魅力ですが、継続のためには保護者のサポートが重要になります。

③英語タイピング教室:読み書きと資格取得を両立

英語タイピング教室は、パソコンのタイピングを通じて英語を学ぶという新しいスタイルの学習方法です。英会話教室やオンライン英会話とは異なるアプローチで、特に「読む」「書く」力の強化に効果的です。

メリット

  • タイピングを通じて「読む」「書く」力が自然に身につく
  • 英単語のスペルを正確に覚えられる
  • 英検などの資格取得に直結する学習ができる
  • パソコンスキルも同時に習得できる
  • 視覚と手指の動きで記憶に定着しやすい
  • ゲーム感覚で楽しく続けられる

注意点

  • 「話す」力は別途練習が必要
  • 教室数がまだ少ない
  • パソコンに慣れるまで時間がかかる子もいる

選び方のポイント

  • 英検対策など、明確な目標設定があるか確認する
  • 子どものレベルに合わせたカリキュラムがあるか確認する
  • タイピングと英語学習のバランスを確認する
  • 体験レッスンで子どもの反応を見る

英語タイピング教室の特徴は、英会話教室では十分にカバーできない「読む」「書く」力を効率的に伸ばせる点です。また、パソコンスキルも同時に習得できるため、将来の情報リテラシー教育にもつながります。

特に、英検取得を目指す場合、リーディングとライティングのスコアアップには、タイピングを通じた学習が効果的です。単語を何度も書いて覚えるよりも、タイピングで繰り返し入力することで、自然とスペルが定着するという研究結果もあります。

まとめ

この記事では、小学3年生から始まる英語授業の内容と、学校の授業だけで十分かどうかについて解説してきました。重要なポイントは以下の3つです。

  • 学校の英語授業は「英語に親しむ」ことが目的:小学3年生・4年生の外国語活動は年間35時間で、主に「聞く」「話す」を中心とした活動です。成績はつかず、楽しく英語に触れることが重視されています
  • 学校だけでは学習時間と内容が不十分:諸外国と比較して学習時間が圧倒的に少なく、「読む」「書く」学習は5年生からです。また、教師の指導スキルにも差があり、地域によって教育の質に格差が生じています
  • 学校外での学習が効果的:中学英語にスムーズに対応するには、英検3級レベルを目指すことが推奨されます。英会話教室、オンライン英会話、英語タイピング教室など、子どもに合った学習方法を早めに見つけることが重要です

子どもの英語教育について悩んでいる保護者の方は、まずは無料体験レッスンなどを活用して、お子さんに合った学習方法を探してみてはいかがでしょうか。早い段階で楽しみながら英語に触れる環境を整えることが、将来の英語力につながります。

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